はじめてLESSON 01
この教材で学ぶこと compute、storage、network、database、identityを役割から学びます。クラウド基礎
対象読者: AWS、Google Cloud、Cloudflareなどを学ぶ前に、cloud computingの判断軸を知りたい人。
この教材でできるようになること
- on-premisesとcloudの違いを所有・責任・課金から説明できる
- compute、storage、network、database、identityを分類できる
- availability、security、cost、operationのtrade-offを整理できる
- 小さなsystemを要件から構成へ落とせる
1. cloudは「他人のPC」だけではない
cloud providerは、計算、保存、network、identity、監視などをAPI経由で組み合わせられる形で提供します。価値はserverの場所だけでなく、必要時に作成・変更でき、使用量を観測し、自動化できることにあります。
2. 基本serviceを五つに分ける
| 分類 | 問うこと | 例 |
|---|---|---|
| compute | codeをどこで実行するか | VM、container、function |
| storage | fileをどう保存するか | object、block、file storage |
| network | どこからどこへ通信できるか | VPC、subnet、load balancer、CDN |
| database | dataをどう検索・更新するか | relational、key-value、cache |
| identity | 誰が何をできるか | user、role、policy |
製品名を暗記する前に、この問いへ戻ります。
3. shared responsibility
providerがすべてを守るわけではありません。managed serviceの範囲が広いほどOS patch等をproviderへ任せられる一方、data、identity、application code、設定は利用者側に残ります。
責任境界はserviceごとに異なるため、公式documentで確認します。
4. availabilityを設計する
利用者
↓
DNS / CDN
↓
Load Balancer
↓
Application (複数failure domain)
↓
Database + backup
部品を増やせば自動的に高可用になるわけではありません。health check、timeout、retry、data整合性、復旧手順、監視を一緒に考えます。
5. costを四つに分ける
- 常時稼働する固定的なresource
- requestや実行時間に比例するresource
- 保存容量とoperation回数
- data transfer
小規模ではserverlessが安くても、負荷や待ち時間、運用要件によって答えは変わります。見積り後もbudget alertと実績を確認します。
6. 最小権限から始める
- 人のaccountとworkload identityを分ける
- 長期credentialをcodeへ埋め込まない
- roleと一時credentialを優先する
- resourceとactionを必要範囲へ絞る
- audit logを有効にし、変更を追えるようにする
演習: 静的サイトを設計する
次の要件を満たす構成を考えてください。
- HTML/CSS/画像だけ
- 世界中から閲覧
- 更新は週一回
- server管理は避けたい
- 月額上限を決めたい
- 独自domainとHTTPSが必要
computeが必要か、object storageまたはstatic hosting、CDN、DNS、certificate、deploy、rollbackをどうするかを書きます。
理解チェック
- serviceを製品名ではなく役割で分類できる
- providerと利用者の責任を区別できる
- availabilityと複雑性のtrade-offを説明できる
- costの主要因と上限管理を説明できる
公式資料
次に読む
Cloudロードマップで、設計、container、serverless、database、static hostingへ進みます。